令和7年度5月まち興し例会を開催しました

2025年5月27日New

令和7年5月14日(水)鳥取商工会議所大会議室にて、令和7年度5月まち興し例会「~海洋生態学者が考える、鳥取の、日本の、世界の近未来社会~」を開催しました。

当日は、農学博士として水産業を基盤とした地域創生の研究に取り組まれておられる公立鳥取環境大学 地域イノベーションセンター長の吉永郁生様を講師にお招きし、ご講演いただきました。




講演では、日本や世界の人口動態を生態学的視点から読み解き、少人口である鳥取こそが将来の持続可能な社会の先進モデルになり得ると見解され、人口減少や高齢化を否定するのではなく、自然な流れとして受け入れた上で、地域がどう適応していかなければならないのかを示されました。

また、歩道や公共交通といったインフラ整備を含む安心・安全で暮らしやすい環境づくりや、都会では得がたい経験ができる場の創出が、今後のまちづくりにおける重要な要素であることを学ぶ機会となりました。「まちは皆でつくる」「人口が少ないことはリスクではなく強みである」といった吉永様の言葉には、大変感銘を受けました。

例会アンケートでは、「今後の施策に活かせるヒントがあった」「固定観念が覆された」「今後のまちづくりを前向きに考えるきっかけになった」など多くの前向きな声が寄せられ、大変有意義な例会となりました。

本例会での学びを活かし、鳥取YEGとしてより地域に根差した幅広い事業を展開してまいりたいと思います。

まち興し委員会 委員長 荒川恵介